Report in New Zealand|清水直行

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清水直行
清水直行
ぜひ、ニュージーランドに
2014年04月15日 [レポート]
3月25日に現役引退とニュージーランド代表チームのコーチ就任の記者会見をした翌日にニューランドに向かい、日本に帰国したのが4月4日。すでに10日が過ぎました。

ニュージーランドに向かう前は、やっとほころび始めていた桜ですが、満開を過ぎ、散り始めていました。

“飲めや歌えや”の「お花見」は、現役選手でいる間は、経験したことはないのですが、それでも桜を見るだけで、やはり心が和むものです。

ところで、今回ニュージーランドに向かったのは、正式にコーチ就任が決まった後の、視察、下見、関係者やコーチとのあいさつ、打ち合わせなどが主目的。グラウンドで、選手を実際に指導することはありませんでした。

住まいもいくつか候補を見てきましたが、実は、ナショナルチームが使用するグラウンドを新しく作る計画が出てきており、それが早い段階で実現するのであれば、やはり、そのグラウンドの近くに住居を構えたほうがいいという考えもあって、今回は決めてきませんでした。

日本に帰国してからも、今回の一件でお世話になった方々へのあいさつや、打ち合わせなどで毎日、忙しくさせてもらっています。
4月12日には、解説の仕事をいただいて、久しぶりに古巣・千葉マリンスタジアム(現QVCマリンフィールド)に向かいました。スタジアムの前を歩いていると、多くのファンの方に声をかけてもらいました。マリーンズを離れて4年経つわけですが、今も、こうしてファンの方に声をかけてもらえるのは、うれしいものです。

そんな私ですが、実は現役時代は、人がたくさんいるところを歩くのが苦手でした。変わらず応援してくださっていたファンの方々にとっては、失礼な振る舞いもあったかもしれません。反省しています。正直に言いますと、苦手というよりも怖かったというのが本音です。

何が怖かったのか。

ファンの方が、という意味ではありません。道を歩いているときに、近寄ってこられるのが、すべてファンの方だとわかっていたのだったら、そんなこともなかったのでしょうが、実際は、顔も名前も知らない方から、思わぬ声の掛けられ方をするかもしれない。相手チームのファンで、罵声を浴びせられるかもしれない。今の世の中、何が起こるかわからないわけで、トラブルに巻き込まれるかもしれない。そういうことを考え始めたら、怖くて、できるだけ人がいないところを選んで歩いていたような気がします。

今はそんなことはありません。声をかけていただくのは、大変うれしいです。

帰国してから、この10日間というもの、知り合いからは、「あれ、なんでいるの? ニュージーランドに行ったんじゃなかったんか」と、よく声をかけられました。確かに、記者会見までやって、ニュージーランドに行ってきます、と言ったわけですから、しばらくはニュージーランドに行ったままと思っていた人も多かったみたいです。

日本で野球をやっていると、勘違いされている方も多いと思うんですが、ニュージーランドは南半球の国です。あたり前ですが、季節は日本とは逆で、夏が終わり、今は秋、これから冬に向かいます。野球シーズンと言われるのは、だいたい10月から3月までで、今はまさにウインタースポーツのシーズンです。

プロ野球はありませんから、選手たちは、日本のように1年中、野球をやっているわけではないのです。冬になればウインタースポーツを楽しむし、普段は、学生は学校に通うし、シニアは仕事をしなければならない。

そういった生活の中に、どれほど野球を浸透させていくことができるか、それが今後、私にとっての大きな課題になっていくのだと思います。

日本の野球界の友人は、簡単に「オレもニュージーランドに行きたい」「ニュージーランドに招待してくれ」と言います。悪気がないのは承知していますが、予算がないので『招待』は無理。でも、ニュージーランドに来てくれるのは大歓迎。日本のオフの期間は、ニュージーランドは野球シーズンの真っ最中ですから、ぜひ、ニュージーランドに来て、その技術を選手の前で見せてやってほしい。『百聞は一見に如かず』で、目の前で技術を披露してくれることがなによりも上達への近道と思っていますので、ニュージーランドに興味を持ってくださる友人、知人には、そう伝えたいと思っています。

今日は、これくらいで。